綺麗な庭

わたしの救いの箱庭です。

freeze

 

 

 

名前のない獣が吐く白い息。

清潔になりたいと願った。

水面に手を伸ばす。君は嘘をつかない。

 


巻き戻して欲しい。

誰もいなくなった。静かに、こっそり、しかし確実に。

「僕ももう帰らなくちゃ。」

どこに?

 


存在しないはずの過去に想いを馳せる。

コントラバスが轟々と呻る。冗談すら息をしていない。

 


ほんとうの話をしよう。

 


身体は乱雑に折り畳まれ、意識は叫び声と共に霧散する。

言葉に置き去りにされた本当の意味

皮膚を脱ぎ捨て叫ぶけど

祈りでは誰も救えない。

君の祈りはどこにも届かない。

君の祈りはどこにも届かない。

君の祈りはどこにも届かない。

 


救済を模して 尚別つ

呼吸もしないで 夢を見る

(1秒が100年かもしれないし、100年が1秒なのかもしれない。

でも、真実なんてどうだっていい。

そうだよね?)

 


もう帰れないって 手を離す

まぶたを開いて 夢を見る

 


(もう、電気とか、価値とか、体温とかに、煩わされることもないね。

もう、大丈夫だね。

安心だね。

 

あいしていたよ。

みえたものぜんぶ、みえなかったものぜんぶ)