あまり天気の良くない午前中、老婆はたくさんの花をリヤカーに積んで街へ降りる。遠くの山には日光が降り注いでいる。 途中で一羽のうさぎが囁いた。 「花を運び、幸せを買う。幸せを売り、幸せを買う。」 しばらく行くと、頭上の渡り鳥が言った。 「遠くへ…
輪郭が収束していく。 リビングルームの、天井と壁の間。 視線は一点を見つめている。 淡白で、極めて三次元的な空間。 僕は何処へゆけば良いのだろうか。 狭い部屋をあてもなく彷徨う。 途方も無い砂漠。旅人と挨拶を交わす。 そうしている間に 僕の、誰か…
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