綺麗な庭

わたしの救いの箱庭です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

東京

逃げ場のない視界 微笑む商品 消費蒸気正気瘴気病気 ペットボトル建築の中で ペットボトルを身に纏い ペットボトルを丸呑みする 濁流に飲まれて流される 愛おしい自分 原風景は画質が悪いから みんな現実がおざなり どんどん汚れていく 不潔な街からの逃避の…

Xtal_

吹雪の奥で動く巨躯 霜が降りる睫毛 深海のような沈黙が轟く 私は清潔で無垢 ホワイトアウト シバリングノイズ 何を思い歩くの? 誰を想い壊すの? 白樺は朽ちた骨のように 虚を仰ぐ 嗚咽が溢れる 涙が空へ遡る それは救済か崩壊 それは構造物か生物 それは…

I was in a dazzling daydream. Shining, melting ice cream.Nothing had been lost yet.At the airport, in the bathtub. In a soft bed, let's pray for just the two of usLet's hold each other in the deep sea. Fool fall that. Maybe it was meant to…

眩しい白昼夢の中にいた まだ何も失われていなかった 空港で 浴槽で 柔らかいベッドで、2人だけのために祈ろう 深海で抱き合おう 多分カンブリア紀からこうなると決まっていた もうこれ以上なにもいらない 水銀のドレスを纏うあなた 印を刻む 呪いを刻む 「…

真っ黒な厭世の中の一筋のカタルシス 限りなく細いその流線は、美しい形となり、刃の断面となる

frigidarium

薄氷を隔てて、手を合わせる決して解けない氷やっとあなたを見つけたのに切先は届かない 肋骨の檻で痙攣の舞踏水銀のドレスを纏うあなた 遠雷がひび割れを刻み触れようとする手は透き通ってしまう白飛びして透き通ってしまう

粉々になった硝子が落ちている 幾つもの眼が私を見ている 肌がじっとりと湿っている 呼吸はとても冷たく感じる 部屋の隅から 真っ黒い私が這い寄る 真っ白な錠剤をたくさん飲み込むあなた 私の手など遠く及ばない所に あなたの肌は在る 私の切先など遠く及ば…

波紋

醜い獣が1匹 水面の自分を殺そうと 飛びかかっては 溺れて死んだ

臓器も骨も ぐずぐずに溶けてしまう 卑小な心臓は、それでも醜く動き続ける くだらない

どこかで笑いあった記憶が白飛びして 青白い雪原になった 醜い私が痙攣の舞踏 あなたの皮膚に触れた 引き裂いてやろうと思った でも、私は強く抱きしめることしかできなかった どこにも行かないように そのまま氷漬けにしてしまえ_____ ...._______________ …

殺して

巨大な空白を見上げる 真っ白な部屋の壁に体を打ち付ける 虚空の惑星に吐瀉物が流れ込む 息が吸えない 喉を掻き毟る はやくわたしを

肌理を引き裂いて 答えを見せて もう終わりにさせて

低気圧 慈愛 正しいかたち 二人は凍り 久遠に擬態 繋ぐ手は祈り 解けないように 青白い風は 寒いからね 何を見て 何を捨てる 価値砕け 肌が溶ける 神の庭 吐く息は透明 また過ちが やがて連なった カンブリア 半透明の幽霊 ふと寄せる肩 やがて繋がった 最初…

水犀

砕氷を擂る かけらに砕け 煌めく 水犀が涙を零し 起き上がる コンクリートの近代建築を 凍てれる音楽を 白銀の角で崩して 21世紀に神話の雨を降らせて なにも救えないわたしを踏み潰して