綺麗な庭

わたしの救いの箱庭です。

大切なものの数を数えようとする。

頭の中だけで展開している世界史。

正しさのメスで腹を裂く。

間違いを生み出す。

 

森に擬態した兵隊が花を手向ける。

それが嘘だってなぜ誰も気づかない?

可視光線では届かないものをなぜ愛さない?

 

そんな時には目を閉じてまた開いて。右手や、シーツに初めましての挨拶。

それはもう右手でもシーツでもなくなっているから。

 

誰かを愛すという時、自身も液体となり胃から血液へと流れる覚悟はあるか。

右手でもシーツでもないものを愛せるか。