綺麗な庭

わたしの救いの箱庭です。

4. 硝子のプシュケー

息をしなくてはと、君は無責任に言う。

 

電気じかけの体、ショートした脳髄を搭載して、ぎこちなく呼吸をする。

重要な回路がどこかへいってしまった。

大切にしまっておいたおいたはずなんだ。

 

フルートの音に涙して、眼からガラスが溢れた。

 

水って硝子みたいだと、ふと思う。

そして直ぐに我にかえる。

電気と水は相性が悪い。無責任だ。