皮膚の下、つまり体の中身がうねる。
神経がぐにゃぐにゃ蠢いている。
痒くて気持ち悪い。
身体は硬い粘土のように愚鈍で、うまく動けない。そのくせ物質的な実感がない。(実感というものを認識する器官が機能していないのかもしれない)
それならばと動かず思索に耽ろうとしても、思考が次々にミキサーにかけられてしまう。
芸術的大義が粉々になっていく様を僕は止めることができない。
ミキサーはずっと回っている。そこに意味や意識は感じられない。
もしかしたら、思い切りスプーンで掻き回せばいいのかもしれない。
もう一度生まれる日まで。