綺麗な庭

僕の救いの箱庭です。

変遷

僕にとってそれは割と大きな出来事だったのかもしれない。衝撃的な革命。

拙いが故に気づかなかった過ち、それによってもたらされた災い。今思えばあの時から僕はゆっくりと変化し始めた。災害による被害を着々と復旧していくように。二度と間違わないように。

そう言えば夢を見たんだ。あなたに火をつけて燃やす夢。それ以上でも以下でもない夢。

丁度僕が絵を描かなくなったのもその頃からだ。(まるで脳の構造が組み替えられたようだ。)

愚かな白痴に突きつけられた理不尽とも言える現実。今の今まですっかり忘れていたよ。実際あの時僕は何を考えていたんだろう?ある意味変化を強いられたのかもしれない。白い蛹。

 

場面切り替わって夜行バスの中。日をまたぐ時間帯。高速道路の光が僕らの皮膚を撫でていく。閉鎖的な静寂と自己完結的な暗闇の中の確かな2つの鼓動。その時僕は幸せを確信できた。

 

中立とも鳥瞰的とも他人事とも言える立場になった僕はまだ蛹から出られないでいる。ここはずいぶん居心地がいいし、自分と他人のふりだってできる。あの出来事はこっそりと小さな針を刺した。戒めのように。

否が応でも蝶にならなければならない。綺麗じゃなくてもいいから、どこか遠くへ行ける羽が僕は欲しい。