綺麗な庭

僕の救いの箱庭です。

一から空気を

自分で煙草を作る。

庭の花を摘んで、丁寧にドライフラワーにする。

金平糖を細かく砕く。

真っ白な紙でそれをころころ包んで、野生のライターを捕まえて火をつける。

「しゅぼ」

 

「ろくでもない人間になってしまったなあ。」

「それでも許されていたいなあ。」

「君に愛して欲しいなあ。」

「僕は人間でいいのかなあ。」

「今日はいい夢が見られるかなあ。」

「これで君に会えるかなあ。」

「また1つの季節が終わるよ。」

 

そんなことを考えながら花柄の煙を吐き出す。

君と最後に本当の言葉を交わした季節がくるくる遠のいて行く、薄まって行く。消えて行く。綺麗な花びら。

甘くて青い、春の味がした。