綺麗な庭

僕の救いの箱庭です。

理想

美術館のように、図書館のように厳かな

寒い季節の澄んだ空のように自由な

フィルムカメラで撮ったように古臭い、光景。

「ああ、探したよ。」

プラスチックのプランターに活けられた花々がたくさん呼吸をしている。

季節は夏ではないことがわかる。

描きかけのキャンバス。

木陰の白い椅子、開きかけの本。

どこかに十字架を見た。宗教。

雨にさらされて汚れた天使の像。

少し太陽が陰っている。紙吹雪のような柔らかな日光。

手作りの音楽が聴こえる気がした。

裸になった木を見上げると、空もこちらを見た。地面に枯葉など落ちていない。別の場所の木は葉が生い茂っている。木漏れ日。微笑み。

少し寂しさを感じずにはいられない、日暮れの気配。

それはとても牧歌的な風景。

一切の不都合を遮断する聖域。

ノスタルジーの象徴。

僕の理想。どこかの現実。

それが僕の庭。

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